・便器誕生

かつて人々は川のほとりに川屋を設け、そこで排泄した屎尿を川に流していました。やがて室内で排泄行為をするようになると、屎尿を一時的に溜める筥(はこ)が必要となりました。その筥が便器の始まりです。持ち運びができる木製の箱型便器「樋筥(ひばこ)」に代わって、床下に埋められた肥甕が便器となり、やがて床板の腐食を防ぐための枠組みが登場、木製から陶磁製に姿を変えました。